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茨城大学地質情報活用プロジェクトのブログ
中部日本一周!part 2
「中部日本一周!part 1」に続いてpart 2 です。
日光から関越、北陸自動車道を通って、一気に福井県に到着。ここで一泊です。
朝になって向かったのは、国の天然記念物かつ名勝に指定されている「東尋坊」です!
おおっ!これまたすごい柱状節理!柱状節理好きとして一度は訪れたかったところで、大興奮です!(笑
ここでは「おお」とか「すごい」とかしか言葉が出ませんでした。本当にすごい景色です。なにより遠くから眺めるだけでなく、近寄れるので。
「東尋坊」の地名は調べれば解説しているサイトがすぐ見つかると思うのでここでは触れず、その形成について触れてみたいと思います。
実際に行く前に「東尋坊」について調べていたのですが、色々なサイトに「輝石安山岩の柱状節理は、世界的にも貴重で東尋坊を含め世界で3箇所しかない」とか何とか・・・。うーん、輝石安山岩は日本でも普通によく見られる火山岩だし、その柱状節理もよくあるはずなんだけどなぁ、と思いつつもっと調べてみると、「これほどの規模のものは世界で3箇所しかない」という記述を発見。なるほど、それなら納得。
どうやら多くの人が「規模」というキーワードをどっかにやってしまって、おそらく「何だか良くわからないけれど輝石安山岩の柱状節理らしいぞ」というような感じに理解して、それ自体が世界で3箇所にしかないと思ってしまったようです。そして、みんながそのように思ったというよりは、そのように解釈してしまった誰かの記述を見て、他の人も「なんだかそうらしい」というように思ってブログなどで東尋坊を紹介してしまっているようです。
そういうわけで、どこにでもある「輝石安山岩の柱状節理」で、世界で3箇所しかないくらいの規模を持つ東尋坊ですが、part 1で紹介した華厳の滝で見られる柱状節理とは、形成過程が異なっています。
華厳の滝の柱状節理は、男体山の活動によって噴出した溶岩流が冷えることで柱状節理ができました。このとき、溶岩流を冷やしているものを大きく分けると、溶岩流の下面に触れている地面と、上面に触れている大気ということになります。一方東尋坊は、1200~1300万年前にマグマが地表には噴出せず、地下で地層の隙間に入り込んだものが冷えて固まったものだそうです。つまり貫入岩です。
マグマが触れている周囲の岩石(母岩)の近くでは、マグマは比較的早く冷えるので径の小さな柱状節理ができ、マグマの中心部は逆にゆっくり冷えるため径の大きな柱状節理ができます。吉澤(2005)では、その径の大きさの分布から東尋坊溶岩の形成当初の形態を推定し、その時から現在では海食によって3分の2が失われたと述べています。
今後数年~数十年経っても現在の東尋坊の景観が大きく変わることはないと思いますが、いつかはなくなってしまうのでしょうね。
東尋坊を後にして、石川県の兼六園へ。まだ梅は2~3部咲き程度でしたが、きれいなところでした!
そして兼六園の次は、南下して岐阜県の白川郷です!
雪の中でがっしりと立つ合掌造りの家々は魅力的です。こんな家に住んでみたいなと思いつつ、でも大変だろうなとも思ってしまったり。あと、古き良き日本の風景と思っていたのですが、明治になってから立てられた合掌造りもあるようです。思っていたよりも新しい。
白川郷を後にして、名古屋へ。
きれいに輝く名古屋城です。しゃちほこも見えますね。
夕食は味噌煮込みうどん、きしめん、みそかつ、手羽先と名古屋名物を堪能して、ここで2泊目です。
つづきはpart 3で!
日光から関越、北陸自動車道を通って、一気に福井県に到着。ここで一泊です。
朝になって向かったのは、国の天然記念物かつ名勝に指定されている「東尋坊」です!
おおっ!これまたすごい柱状節理!柱状節理好きとして一度は訪れたかったところで、大興奮です!(笑
ここでは「おお」とか「すごい」とかしか言葉が出ませんでした。本当にすごい景色です。なにより遠くから眺めるだけでなく、近寄れるので。
「東尋坊」の地名は調べれば解説しているサイトがすぐ見つかると思うのでここでは触れず、その形成について触れてみたいと思います。
実際に行く前に「東尋坊」について調べていたのですが、色々なサイトに「輝石安山岩の柱状節理は、世界的にも貴重で東尋坊を含め世界で3箇所しかない」とか何とか・・・。うーん、輝石安山岩は日本でも普通によく見られる火山岩だし、その柱状節理もよくあるはずなんだけどなぁ、と思いつつもっと調べてみると、「これほどの規模のものは世界で3箇所しかない」という記述を発見。なるほど、それなら納得。
どうやら多くの人が「規模」というキーワードをどっかにやってしまって、おそらく「何だか良くわからないけれど輝石安山岩の柱状節理らしいぞ」というような感じに理解して、それ自体が世界で3箇所にしかないと思ってしまったようです。そして、みんながそのように思ったというよりは、そのように解釈してしまった誰かの記述を見て、他の人も「なんだかそうらしい」というように思ってブログなどで東尋坊を紹介してしまっているようです。
そういうわけで、どこにでもある「輝石安山岩の柱状節理」で、世界で3箇所しかないくらいの規模を持つ東尋坊ですが、part 1で紹介した華厳の滝で見られる柱状節理とは、形成過程が異なっています。
華厳の滝の柱状節理は、男体山の活動によって噴出した溶岩流が冷えることで柱状節理ができました。このとき、溶岩流を冷やしているものを大きく分けると、溶岩流の下面に触れている地面と、上面に触れている大気ということになります。一方東尋坊は、1200~1300万年前にマグマが地表には噴出せず、地下で地層の隙間に入り込んだものが冷えて固まったものだそうです。つまり貫入岩です。
マグマが触れている周囲の岩石(母岩)の近くでは、マグマは比較的早く冷えるので径の小さな柱状節理ができ、マグマの中心部は逆にゆっくり冷えるため径の大きな柱状節理ができます。吉澤(2005)では、その径の大きさの分布から東尋坊溶岩の形成当初の形態を推定し、その時から現在では海食によって3分の2が失われたと述べています。
今後数年~数十年経っても現在の東尋坊の景観が大きく変わることはないと思いますが、いつかはなくなってしまうのでしょうね。
東尋坊を後にして、石川県の兼六園へ。まだ梅は2~3部咲き程度でしたが、きれいなところでした!
そして兼六園の次は、南下して岐阜県の白川郷です!
雪の中でがっしりと立つ合掌造りの家々は魅力的です。こんな家に住んでみたいなと思いつつ、でも大変だろうなとも思ってしまったり。あと、古き良き日本の風景と思っていたのですが、明治になってから立てられた合掌造りもあるようです。思っていたよりも新しい。
白川郷を後にして、名古屋へ。
きれいに輝く名古屋城です。しゃちほこも見えますね。
夕食は味噌煮込みうどん、きしめん、みそかつ、手羽先と名古屋名物を堪能して、ここで2泊目です。
つづきはpart 3で!
(伊藤)
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