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茨城大学地質情報活用プロジェクトのブログ
火山学会in盛岡
10月11~13日にかけ、火山学会が行われました。
場所は盛岡、岩手大学です。
連日好天に恵まれていましたが、特に13日は雲ひとつ無い、文字通りの青空。
岩手大学のとある実験室からの風景です。
標高2038mの岩手火山がそびえています。
1731年の噴火では、北東山麓に焼走り溶岩流が噴出し、1919年にも小噴火を起こしている活火山です。
1731年の噴火の際の溶岩流は、現在国の特別天然記念物に指定されています。荒涼とした景色が広がる中、ゴロゴロとした溶岩の上を直接歩くことができます。溶岩はすでに冷え固まっていますが、植物が根をはるにはやはり難しいようです。
学会後、時間があったので、盛岡市のとなり、雫石町の玄武洞と鳥越の滝を見てきました。
玄武洞といえば、兵庫県の玄武洞が有名です。そこで見られる岩石が、その姿から、想像上の動物である玄武になぞらえて「玄武岩」と命名されたのは有名な話です。
そして、これが岩手県の玄武洞です。
正面の駐車場と玄武洞の間には、川と道路があります。
左のほうのややくぼんだところは、かつては洞窟になっていましたが、平成11年に崩落し、現在はフェンスが設けられているため近づけなくなっています。
見事な柱状節理ですね。
柱状節理は、溶岩が冷えて固まるときに、溶岩が収縮してできた割れ目で、冷却時の環境により、玄武洞のように柱状になったり、板状になったりすることがあります。
続いては、鳥越の滝です。写真右上が滝つぼです。
写真は、滝を真上から見ているので分かりにくいですが、
落差約30mの滝です。
このあたりは温泉地帯で、かつては鳥越の滝の滝つぼに温泉として浸かる人もいたとか。現在は危険なため立ち入り禁止になっているようです。
この滝のすぐ上流に、滝の上温泉という、そのままな名前の温泉があります。
この温泉地域では、斜面からいくつも噴気をあげています。すでにだいぶ紅葉が進んでおり、見事な景色です。
特に下調べもせず、道路地図に載っていた滝の名前を見て、期待もせずに行ったので、これほどの景色が見られるとは思っていませんでしたが、行ってみて良かったです。
茨城にも、まだ知らない見どころがたくさんありそうですね。
(伊藤)
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