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茨城大学地質情報活用プロジェクトのブログ

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日本に「世界ジオパーク」誕生!

世界ジオパークに申請後、審査中だった日本ジオパークの3地域(洞爺湖・有珠山、糸魚川、島原半島)が、世界ジオパークに認定されました!

世界ジオパークは、ヨーロッパと中国を中心として世界各地にありますが、これまで日本には1つもありませんでした。

その日本にようやく世界ジオパークが誕生したのです。



日本は、プレート沈み込み帯の島弧-海溝系の島国で、地震や火山などが頻発する、地質学的に非常に活動的な地域です。そんな日本にジオパークがこれまでなかったのは、どうしてでしょうか?

地震国である日本では、毎日どこかで、また震度5や6以上の強い地震も年に1度は起こり、その度にテレビでは地震のメカニズムや地下の地質構造などが解説されます。

日本は地震国でもあり、火山国であります。火山はどれも個性的な山体をなし、年に数百万人が訪れる地域も珍しくありません。しかし「その火山がどのようにできたのか」という火山の「歴史」に興味を持って登っている人は多くないのかもしれません。



登山自体が楽しいとか、山頂からの景色がキレイだというだけでも、登山は確かに魅力的です。

それに加えて、今登っている所が実は何万年前の噴火で流れた溶岩流なんだとか、あそこの火口は何年前にどんな噴火をしたのかを考えてみたり、その火山の歴史を思いながら歩くと、これまでと全く違った登山になるのではないでしょうか?

火山でなくとも、山、川、湖、海岸といった全ての地形は、全てその地域だけの歴史があります。その歴史を解明するのが地質学の役割ですが、ただその成果が一般の人にとって分かりにくいというのも事実です。

それは、私たち地質にたずさわる人間の責任でもあります。

そこで私たち、茨城大学地質情報活用プロジェクトでは、一般の人々が地質に興味・親しみを持つきっかけづくりとして、茨城の地質の見所をまとめた「地質観光まっぷ」を作成し、その地域でジオツアーを企画・開催しています。



目の前の地形や地質は、全てその地域だけが持っている歴史があり、それを知ることのできる整備された地域が「ジオパーク」です。

世界ジオパークに認定された3地域のほかに、日本ジオパークとして登録された地域が4地域、さらに日本ジオパークへの登録を目指している地域も既にいくつもあります。世界遺産同様、地質世界遺産とも呼ばれるジオパークも、無限に認定されるものではないので、地質学的に魅力的な地域であることはもちろんのこと、自治体や市民、地元企業などの協力が進んだ地域が、現時点においてはジオパーク認定により有利とも言えます。

地質情報活用プロジェクトはジオパーク設立を目指す地質の専門集団として、地質情報を積極的に発信していきます。その情報をぜひとも利用・活用して「地質」の視点からその地域を知っていただきたいと思います。

そして私たちと一緒に、茨城ジオパークの設立を目指しましょう!

(伊藤)
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地質情報活用PJとは

地質情報活用プロジェクトとは、茨城大学で地質学を専攻する学生によるプロジェクトです。プロジェクトでは、地質の見所をまとめた地質観光まっぷの製作や、その見所をプロジェクトメンバーが実際にご案内するジオツアーを行うなど、ジオツーリズムによる地域振興を目指しています。

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