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茨城大学地質情報活用プロジェクトのブログ
シャツキー海台
皆さん今日は、プロジェクトメンバーの松原です。
私は現在、日本とハワイの中間くらいの太平洋上にいます。と言ってもちょっと季節外れの夏休みではありません。ジョイデスレゾリューション号(以下JR号)と言うアメリカの海洋掘削研究船に乗って地質調査をしているのです。
みなさんは大規模海台というものを御存知でしょうか?今から約一億年くらい前の白亜紀、地球全体で火山活動が活発になり、様々な場所で火山活動が起こりました。その中でも溶岩台地(デカン高原等)や大規模海台(オントンジャワ海台等)は短期間に大量の溶岩が噴出してできたとても特徴的なものです。
現在私たちは、白亜紀のはじめに太平洋の海底に噴出した大規模海台「シャツキー海台」を調査しています。この海台は日本の本州ほどの大きさがあり、玄武岩(黒い色をした火山岩)でできています。実は、このような大規模海台の形成メカニズムはまだ分かっていません。本航海では大規模海台を調べ、その形成メカニズムを明らかにすることを目的にしています。
さて、では実際にどのように調べるのでしょうか?シャツキー海台は水深が3000m以上ある海底にあるので一般的な地質調査のように野外を歩いて調査するわけには行きません。私が始めに「海洋掘削研究船に乗って」と書いたのでお気づきの方も多いかと思いますが、洋上の船からドリルを下ろして海底を掘り、その石を調べるのです。
日本からの参加者は以下になります。
日本から参加する乗船研究者
佐野 貴司 (国立科学博物館) Co-chief Scientist
三好 雅也 (京都大学) Core Description_Igneous Petrologist
清水 健二 (海洋研究開発機構) Igneous Petrologist
石川 晃 (海洋研究開発機構) Inorganic Geochemist
大賀 正博 (同志社大学) Paleomagnetist
安渡 敦史 (東北大学) Micropaleontologist (foraminifers)
平野 直人 (東北大学) Structural Geologist
そして私、
松原 典孝 (茨城大学) Sedimentologist / Volcanologist
詳しくはJ-DESCのホームページをご覧ください。
さて、この航海の様子をこれから11月5日の調査終了まで随時レポートしたいと思います。よろしくお願いいたします!
ちなみに出航は9月9日でした。
上の写真は現在乗船中の船、JR号です。海底を掘るための大きなやぐらが特徴的ですね。横浜の大黒ふ頭にて出航前の雄姿。
これはドリルの先端です。
夜のJR号。24時間掘削を続けるので夜間でも作業ができるようたくさんの灯りがついています。
本航海の主任研究者3人。中央がスタッフサイエンティストのヨルグさん(アメリカTexas A&M University)、左がコチーフのウィルさん(アメリカTexas A&M University)、右がもう一人のコチーフである佐野さん(日本の国立科学博物館)です。
本日はここまでです。次回は船内の様子をお伝えしたいと思います。
私は現在、日本とハワイの中間くらいの太平洋上にいます。と言ってもちょっと季節外れの夏休みではありません。ジョイデスレゾリューション号(以下JR号)と言うアメリカの海洋掘削研究船に乗って地質調査をしているのです。
みなさんは大規模海台というものを御存知でしょうか?今から約一億年くらい前の白亜紀、地球全体で火山活動が活発になり、様々な場所で火山活動が起こりました。その中でも溶岩台地(デカン高原等)や大規模海台(オントンジャワ海台等)は短期間に大量の溶岩が噴出してできたとても特徴的なものです。
現在私たちは、白亜紀のはじめに太平洋の海底に噴出した大規模海台「シャツキー海台」を調査しています。この海台は日本の本州ほどの大きさがあり、玄武岩(黒い色をした火山岩)でできています。実は、このような大規模海台の形成メカニズムはまだ分かっていません。本航海では大規模海台を調べ、その形成メカニズムを明らかにすることを目的にしています。
さて、では実際にどのように調べるのでしょうか?シャツキー海台は水深が3000m以上ある海底にあるので一般的な地質調査のように野外を歩いて調査するわけには行きません。私が始めに「海洋掘削研究船に乗って」と書いたのでお気づきの方も多いかと思いますが、洋上の船からドリルを下ろして海底を掘り、その石を調べるのです。
日本からの参加者は以下になります。
日本から参加する乗船研究者
佐野 貴司 (国立科学博物館) Co-chief Scientist
三好 雅也 (京都大学) Core Description_Igneous Petrologist
清水 健二 (海洋研究開発機構) Igneous Petrologist
石川 晃 (海洋研究開発機構) Inorganic Geochemist
大賀 正博 (同志社大学) Paleomagnetist
安渡 敦史 (東北大学) Micropaleontologist (foraminifers)
平野 直人 (東北大学) Structural Geologist
そして私、
松原 典孝 (茨城大学) Sedimentologist / Volcanologist
詳しくはJ-DESCのホームページをご覧ください。
さて、この航海の様子をこれから11月5日の調査終了まで随時レポートしたいと思います。よろしくお願いいたします!
ちなみに出航は9月9日でした。
上の写真は現在乗船中の船、JR号です。海底を掘るための大きなやぐらが特徴的ですね。横浜の大黒ふ頭にて出航前の雄姿。
これはドリルの先端です。
夜のJR号。24時間掘削を続けるので夜間でも作業ができるようたくさんの灯りがついています。
本航海の主任研究者3人。中央がスタッフサイエンティストのヨルグさん(アメリカTexas A&M University)、左がコチーフのウィルさん(アメリカTexas A&M University)、右がもう一人のコチーフである佐野さん(日本の国立科学博物館)です。
本日はここまでです。次回は船内の様子をお伝えしたいと思います。
(松原)
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